「外国株に詳しいわけではないから、できるだけリスクが少ない銘柄が欲しい。業績が安定して伸びていて、株主還元が多ければなおさら嬉しい。でも、特に米国は銘柄が多すぎて探すのも一苦労…」
本記事は、こんな悩みを持ったあなたにおすすめの銘柄をご紹介します。
今回ご紹介するのは【FDS】(ファクトセット・リサーチ・システムズ)。
社名にもある通り、主に情報サービスを取り扱う会社です。
そこまで規模の大きな会社ではないのですが、特筆すべきはその安定感。
長年にわたって堅調な成長を続けています。
市場としても、情報サービスはまだまだ伸びしろがあります。
特に外国株の初心者なら、読んで損はない内容です。
<本記事の内容>
● FDSの基本情報 ● FDSがおすすめできる理由 |
もくじ
FDSは、情報サービスを提供する市場調査会社
FDSの本社は、アメリカ・コネチカット州のノーウォークにあります。
特に注目すべきはその業績の急伸です。
安定感もありながら、成長性も非常に高い。
将来有望な銘柄です。
FDSの主力は、分析ツールや統合データ
FDSは、金融の専門家が、投資判断をするために利用する分析データやソフトウェアを提供しています。
企業・市場の分析ツールや、統合した金融データが主力商品です。
ちなみに、FDSは日本の株式会社QUICKと提携しています。
市場も、今後の拡大が予想されている
市場の動向も悪くありません。
今後AI化などがさらに進行していけば、必然的に市場も拡大すると予想されます。
データ処理や情報サービスも、それに伴って勢いを増していくでしょう。
それがFDSの急成長とうまく重なれば、業績のさらなる飛躍もあり得ます。
【財務状況】FDSは、業績をますます伸ばす成長企業
FDSは、米国市場の競合他社に比べたら規模が大きいわけではありません。
しかしながら、それは成熟しきっていないということも意味します。
この成長性には、とても期待が持てます。
単位:百万ドル
売上高 | 営業利益 | 営業利益率(%) | 純利益 | |
2016年 | 1127 | 350 | 31 | 339 |
2017年 | 1221 | 352 | 28.8 | 258 |
2018年 | 1303 | 355 | 27.2 | 248 |
営業利益率が低下傾向なのは気になりますが、その水準自体は高い数字をキープしています。
また、FDSは売上高を5年で倍増させています。
増配率の見出しでも触れますが、今後の将来性を示す要素には事欠きません。
FDSは、配当にも重点を置いている
FDSは、配当も重要視しています。
業績の伸長に裏付けられた高配当・増配を続けているのです。
この傾向は、余程のことがない限りしばらく継続すると思われます。
配当月・配当落ち月
配当月:3月・6月・9月・12月
配当落ち月:2月・5月・8月・11月
一株当たり利益と一株当たり配当
単位:ドル
一株当たり利益 | 一株当たり配当 | |
2016年 | 8.19 | 1.88 |
2017年 | 6.51 | 2.12 |
2018年 | 6.28 | 2.24 |
一株当たり利益が2016年に一時的な増加を見せているため、翌年には大幅ダウンしているように見えます。
しかし全体を通してみると、どちらの指標も漸増している傾向が読みとれます。
配当性向について(直近)
2019年時点の配当性向としては、【30%】付近です。
余力をまだまだ残し、これからの成長に備えています。
増配率の推移についての見出し
FDSは【19年連続で増配】しています。
さらに、直近3年の平均増配率は13.2%と高水準をキープしています。
連続増配を記録しつつ増配率もこの水準というのは、配当狙いの株主にとっては願ってもありません。
基本情報からわかる、FDSがお得な理由
まず、FDSは連続増配19年で、自社株買いにも非常に積極的です。
米国市場の他の競合と比べても、株主に還元する姿勢が強いといえます。
そればかりではありません。
高い増配率・低い配当性向は今まさに成長中の企業である証です。
市場の拡大に伴った、これからの成長にもかなり期待が持てます。
株主還元姿勢と、さらなる将来性。
これが、FDSがおすすめできる理由です。
まとめ
今回は、市場調査企業FDSのご紹介でした。
この高い成長性は、膨大なデータと気の遠くなるような分析をして市場を知り尽くしているからこそ成せる事なのかもしれません。
今後の拡大に期待が高まるFDSに、ぜひ挑戦してみてください。