もくじ
アルトリア・グループ(MO)とは?
アルトリア・グループは米国ナンバーワンのたばこメーカーです。米国国内でのみ、たばこを販売している会社です。
高配当で増配に積極的な会社のため、米国株の投資家にも人気の銘柄です。この記事では、アルトリア・グループの事業内容や業績について説明します。
(今後、アルトリア・グループのことはティッカーシンボルであるMOと略します。)
アルトリア・グループ(MO)の事業内容
MOは米国国内でたばこを販売しています。代表的なたばこの銘柄はマルボロやラークです。
MOの2017年の売上高の構成は、88.5%が可燃性たばこ(主に紙巻たばこ)、8.4%が無煙たばことなっています。
世界的な禁煙ブームで紙巻たばこの需要は低下すると見られていますが、同時に電子たばこに切り替える人が増える見通しです。MOも紙巻たばこの販売が伸び悩んでいくものの、iQOSの売上は増えていくと考えられます。
アルトリア・グループ(MO)とフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)の違い
同じ米国のたばこメーカーにフィリップ・モリス・インターナショナル(PM)という会社があり、紛らわしいと感じる方も多いでしょう。いずれも米国株の投資家に人気の銘柄です。
フィリップ・モリスが米国部門を切り離したため、2つの会社が上場することになったのです。元々は1つの会社でしたが、米国部門はMOに、海外部門はPMに分割されました。
アルトリア・グループ(MO)の特長
2008年~2016年のMOの株価上昇率は、年平均12.38%でした。米国の株価上昇率の市場平均は10%程度ですので、MOは平均を大きく上回っていることになります。
後述するように、MOは高配当で増配にも積極的であり、投資家にとても人気の米国株です。
高配当の株は一般的に安定しており、株価は上昇しにくいことが多いのですが、MOは驚異的な上昇率を叩き出しています。
また、米国株投資家にとって必見の投資指南書「株式投資の未来」(ジェレミー・シーゲル著)でも、MOは高リターン銘柄として紹介されています。投資業界で成功を収めたシーゲル氏もおすすめしている銘柄なのです。
アルトリア・グループ(MO)の業績
MOはたばこ事業がメインのため、売上高は安定しています。
たばこへの需要は縮小傾向であるものの、値上げによって売上を伸ばしています。
売上高は、257億4400万ドル(2016年12月期) から255億7600万ドル(2017年12月期)に若干減少しました。
しかし、営業利益は87億6200万ドル(2016年12月期)から95億5600万ドル(2017年12月期)に増加しました。
営業利益率も34.04%(2016年12月期)から37.36%(2017年12月期)に改善しています。たばこ事業がメインのため、業績がとても安定していることが分かります。
アルトリア・グループ(MO)の配当金
MOは長期投資を専門とする投資家に非常に人気があります。その理由は、MOが配当金の増額に積極的だからです。
リーマンショックの影響で2009年だけ減配がありましたが、その後はずっと増配しています。2010年から直近の2017年まで連続8年の増配です。毎年、概ね8%ずつ増配しています。
米国株は手数料が高い場合が多く、値上がり益を狙った頻繁な売買はおすすめできません。MOのように保有するほど配当が増える株を買い、長く保有して配当収入を得るのがおすすめです。
その上、上記に書いたとおりMOには株価が驚異的に上昇してきた過去があります。今後も同様に成長すると考えた場合、MOほど長期投資に向いた株も無いでしょう。
まとめ
アルトリア・グループが高配当で増配にも積極的な優良企業であることをご説明してきました。
たばこ事業というと、健康への悪影響などがあるため、あまり良い印象を持たない人もいるでしょう。
しかし、これまでたばこを吸ってきた人が加熱式たばこのiQOSに切り替えるなどの動きが出てきています。
今後もMOのビジネスには注目が集まります。
米国株への投資の際は、アルトリア・グループ(MO)もポートフォリオに追加してみては如何でしょうか?

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