「高配当が狙える外国の株式に投資したいけれど、どれがいいかわからないのでおすすめして欲しい…」
外国株投資といえば米国株をイメージされることが多いですが、米国以外の企業にも優良銘柄はたくさんあります。
今回ご紹介するRDSBは、その中でも特におすすめの銘柄です。
世界トップクラスの石油企業です。
株主還元の姿勢が強く、長期的な保有にも向いています。
本記事は、世界の優良銘柄をチェックしたいあなたにとって必見の内容です。
<本記事の内容>
● RDSBの基本情報 ● RDSBが外国株初心者におすすめできる理由 |
もくじ
ロイヤル・ダッチ・シェルの株は2種類あるが、RDSBの方が手間が少ない
実は、ロイヤル・ダッチ・シェルの株には2種類あります。
- 【A】
- 【B】
ロイヤル・ダッチ・シェルはオランダの「ロイヤル・ダッチ社」とイギリスの「シェル社」が合併してできた企業です。
オランダ企業でありながら、イギリス企業でもある。
だから2種類の株に分かれています。
どちらも値動きとしてはほぼ同じで、かつ高配当銘柄です。
しかし、配当金の受け取りを考えるとRDSBが断然おすすめです。
RDSA(オランダ株)の場合は配当金に現地課税が課されるため、二重課税(※)されてしまいます。
一方で、RDSB(イギリス株)は現地課税がないため、日本での課税のみで済みます。
※外国株の二重課税とは?
一般的に、外国の株式はその国の通貨を使って取引します。 国にもよりますが、配当金を受け取る際には現地で課税されてしまう場合が多いです。 加えて日本でも課税対象になるため、二重に課税されてしまう現象が起きるのです。 これを二重課税と呼びます。 この課税分は日本で確定申告をすれば取り戻せますが、その手間は無いに越したことはありません。 そのため、RDSBをおすすめします。 |
RDSBは、生産量世界第2位の民間石油企業
RDSBの本社はイギリス・ロンドンです。
事業内容
RDSBは145か国で事業を行っているグローバル企業です。
主な事業内容はこちらです。
石油に関する幅広い事業を展開しています。
- 石油の炭鉱・精製・輸送・販売
- 石油関連製品の販売
- 50以上の製油所・4万店以上のガソリンスタンド店を保有
市場の動向
今や、新たなエネルギー資源が台頭してきて、石油の時代は終わりを迎えています。
しかし、それでRDSBの将来を判断してしまうのは早計です。
RDSBは石油企業でありながら、石油代替エネルギーに積極的に投資しています。
将来のエネルギー需要の変化に対応する意識が高く、今後のさらなる成長もあり得ます。
財務状況などについての見出し
(※単位:百万ドル)
売上高 | 営業利益 | 営業利益率(%) | 純利益 | |
2016年 | 233591 | 2367 | 1 | 4575 |
2017年 | 305179 | 15481 | 5.1 | 12977 |
2018年 | 388379 | 31189 | 8 | 23352 |
収益は、原油価格の上下とリンクしています。
営業利益率は10%以下で、高いとはいえません。
RDSBは高配当利回りが魅力!
配当落ち月・配当月
配当落ち月:2月・5月・8月・11月
配当月:3月・6月・9月・12月
配当利回り
RDSBの最近の配当利回りは【5%以上】の高い割合を維持しています。
一時、原油価格が下がった時期には7%まで上昇しました。
EPS(一株当たり利益)とDPS(一株配当)の傾向
直近のEPSとDPSについての傾向を見ていきます。
単位:USドル
EPS | DPS | |
2016年 | 1.16 | 3.76 |
2017年 | 3.12 | 3.76 |
2018年 | 5.6 | 3.76 |
EPSは、チャイナショックとシェールオイル革命の2015年に大きく減少しました。
2016年もその影響で低い数値になりましたが、現在は持ち直しています。
2015年当時配当性向は700%を上回る数字になっているにもかかわらず、減配はしませんでした。
この株主還元の姿勢にはとても好感が持てます。
増配率の推移についての見出し
RDSBの配当は、2015年まで順調に増加していました。
しかし、2016年からDPSが変化していないように、現在は3.76ドルで据え置かれています。
基本情報からわかる、RDSBがお得な理由3ポイント
これまでの傾向からすると、RDSBは原油安時にも配当を維持してくれることが予想されます。
そのため、株主側としては安心して持ち続けられる優良銘柄です。
また、RDSBが原油安の影響から立ち直りつつある今は、一つの買い時だといえます。
もちろん、これからまた原油価格が高騰する可能性もあります。
仮にそうならなくても高配当銘柄として長期的に保有できるので、どちらに転んでも損の少ない銘柄です。
だからこそ、RDSBは外国株初心者にも最適なのです。
まとめ
石油事業は、石油の価格と共にある事業です。
石油の価格の上下には常に目を光らせておきましょう。
また、原油価格と市場経済には一定のサイクルがあるといわれています。
不況になると原油価格も低迷し、さらに経済が冷え込みますが、一定まで原油が安くなると経済が回復してくる、というものです。
RDSBに投資する際には、このサイクルを参考にしてみてください。